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イナバノート

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2023.08.29製品PR

マンションやアパート等の共同住宅でエアコン設置時の注意点や落とし穴とは!?|INABA note vol.8

35度以上の猛暑日が連日続き、季節を問わず、いまや生活に必要不可欠となったエアコン(エアーコンディショナーAir Conditioner)ですが、エアコン等の設置方法によっては、消防法の法令違反になる場合があります。
そのため、エアコン設置業者の方や管理会社の方だけでなく、マンション住民の皆様もご注意いただける点をご説明します。

1.エアコン設置等で壁を貫通する場合に、耐火措置が必要となるケースがあります

ファミリータイプのマンションや板状型マンション(略称:板マン)等の場合は、共有部側にエアコンの室外機を設置するように指定されていることがあります。
このような場合には、共有部と専有部(住戸)を隔てる壁が「共住区画」に該当となります。
「共住区画」を貫通するエアコン配管は法令で定められた耐火措置が必要となります。
※共住区画を貫通する耐火措置については、「評定(日本消防設備安全センター 性能評定)」が必要となります

「共住区画」を貫通するエアコン配管は法令で定められた耐火措置-因幡電工(INABA DENKO)


2.消防法に適合した耐火措置を行うには?

エアコン設置などで壁を貫通するエアコン配管は、消防法の基準に基づきマンション用耐火パテ等を使用して正しい施工を行う必要があります。
※詳細については、所轄消防にご確認ください

因幡電工では、集合住宅におけるエアコン配管の防火区画貫通部耐火措置工法部材として、マンション用 耐火パテ「IRM-P」があります。
マンション用 耐火パテ「IRM-P」は、「認定(国土交通大臣認定)」と「評定(日本消防設備安全センター 性能評定)」を取得しているエアコン配管の区画貫通処理に使用できる製品で、市販のエアコンキャップ(ステンレス製・樹脂製)に幅広く対応し、施工時は耐火パテ材をすべて埋めるだけで施工が完了します。
エアコンキャップがなくても使用可能ですので、エアコンの設置が簡単になります。
※実際の施工はエアコン業者様に依頼し、認定書・評定書の内容をご確認の上、施工してください
マンション用 耐火パテ「IRM-P」-因幡電工(INABA DENKO)


3.安心・安全なエアコン設置のために!

各自治体によってエアコン設置の耐火措置が異なるため、ご確認とご注意をお願いいたします。
一例として都営住宅の場合は、下記のように法令で定められた耐火パテによる施工が案内されていますので、各自治体の法令をご確認ください。

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廊下側のエアコン用スリーブを利用する場合は、専用の耐火パテで埋めるなど、法令で定められた処理が必要です。

エアコン用スリーブが設置されていない場所にエアコン(室内機)を設置する場合、壁に新たに穴をあけることはできません。サッシの換気小窓を利用して冷媒管をお出しいただくか、窓に設置する専用のパネルをご用意ください。
住戸と共用廊下を隔てる壁は耐火区画です。廊下側に室外機を設置した場合には専用の耐火パテで埋めるなど、法令で定められた処理が必要です。

引用:JKK東京サイト「エアコンの設置を検討される皆さまへ」 https://www.to-kousya.or.jp/nyukyosha/toei/airconsetti.html(2023年8月29日現在)

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エアコン設置業者の方や管理会社の方だけでなく、住民の皆様も今一度設置環境をご確認ください。
住まいの安心・安全のためにも、法令を遵守した正しいエアコン設置をお願いいたします。

因幡電工Webサイトでは、工事カテゴリ別、構造や開口の形状、国土交通大臣認定や日本消防設備安全センター 性能評定等を入力すると必要な防火区画貫通部材(耐火製品)が選定できる「防火区画貫通部材 耐火選定ツール」をご用意していますのでぜひご活用ください。

防火区画貫通部材 耐火選定ツールはこちら >


【マンションやアパート等の共同住宅でエアコンの設置時の注意点や落とし穴とは!?|INABA note vol.8】

 

 

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